今でもハッキリ覚えています。
中村一義という音楽に出逢った瞬間を。
「衝撃」
そう、音楽で衝撃を与えてくれた一人です。
今でこそスカパーでM-onやらスペシャやら見ているので
といろいろな音楽に出逢う機会が増えましたが、
ちょうど学生のあの頃、俺の音楽を聴かせてくれたのは
「タワー・カウントダウン」というTV番組でした。
他にもいろいろ音楽番組はありましたけど、
ミッシェル・ガン・エレファント
ナンバーガール
キリンジ
これらのバンドとの出逢いは全てあの番組だったのです。
「犬と猫」
そう、俺が衝撃を受けたのはそのメロディーでした。
「えっ? 今の誰の曲?」と画面を見てみるも、中村・・誰?
気になって翌週もその次も番組を見ましたが、
確か、番組内のコーナー「close up」で取り上げないと
チャート上位以外は音源を出さないんで聴けなかったと思います。
実はこの「犬と猫」CMタイアップ曲だったんですよ。
フジサンケイグループ絡みだったような気がしますが、
基本的にテレビはBGM程度としか考えていないため、
見ていないことが多いのですけど
あのサビのフレーズが画面の方から聴こえて来た刹那、
「うわぁ!!」と「おぉっ!!」と音の鳴る方へに突進しましたね。
パーカッションの後、「4・3・2・1」とカウントをとり
あのハイトーンヴォイスが
「ど〜う?」
ド ン、
「ど〜う?」
ドン、ドンとドラム。
静寂に響く。
このパートは全部で3回あるがこのパートによって
それまでの流れがピタッと一時停止し
またリスタート。おもしろい構成だ。
間の置き方というのでしょうか。
クレジットによると朝本浩文氏が弾いている、
鍵盤(Eピアノ?)もさりげなく引き立てる。
中盤の「単に、皆、損で、〜」から始まるパート、
曲調が一瞬変わり、ギターのフレーズがこれまたシブい。
詩の世界はまさに「難解な、その語意」。
改めて読んでみると、おもしろいね。
普通の喋り言葉で綴られてるんだから。
それがウマい事メロディーに乗って。
「僕として僕は行く」
そう、今の俺の道しるべ。