MOGWAIは音楽を越えていく
メンバーの一人、
スチュワートが誌面で
他のアーティストをケチョンケチョンに
言っていたのを読んだことがある。
よくある、ビッグマウスのようで面白かったのだけど、
今日、わかった。
あれだけ言うのも、言えるのもしょうがない。
このステージを目の当たりにしたならば。
それは音が、ロックとされるものが、
芸術という格式まで達した瞬間だった。
2006.11.11 sat.
MOGWAI Japan Tour @ AGEHA 新木場Studio Coast
音楽の歴史の中ではきっと、歌はあとから
生まれたものだと思う。
おそらく、人が音楽を創り始めたころ、
そこには言葉はなく、ただ物を後に楽器とされる、
音だけが鳴っていたのではないかと。
クラシックも雅楽も歌がない。
だけどもともに、音の中では時に感情を表現する。
歓喜の音があり、悲しみの音もある。
それは詩が加わり、歌となることで
より明確にその音に込められた思いを伝えることに。
モグワイは自らの音に言葉を必要としない。
モグワイや65DaysOfStaticのように
今、音だけで伝えようとするアーティストが増えてきている。
日本でもtoeがそのような存在であり、
単に、インストと片付けるには言葉がたりない。
なぜなら、彼らの音は言葉がなくても、多くを語るのだから。