「瞬間」を意識して生きる事はとても難しい。
今、目の前で起きている事が、
後に語り草になるかもしれない「瞬間」。
あの"fab four"がいた日
「風街ろまん」が生まれた日
「状況の裂いた部屋」が音を生み出した時
その時、居合わせる事が出来た人は、
目の前で起きた、耳が聴いた
その「瞬間」をどう感じていたのだろう。
それは、その「瞬間」は
いろいろな場面で訪れているのかもしれない。
それに気がついているかどうか?なのだと思います。
Zazen Boys
"Himitsu Girl's Top Secret"という作品は
その「瞬間」感じさせてくれる1枚。
この作品の発売をオンタイムで買い、
ライブに行く事は、あとで振り返った時に
それはトンデモナイ瞬間なのだと思う。
"COLD BEAT"
この作品をライブで聴いた時にも
今、スゴいことが起きていると思ったけど
この新譜""Himitsu Girl's Top Secret"で聴ける、5つの音楽を、
この作品を他に誰かが生み出せただろうかと考えると
どうだろう?
この作品は決定的に違う。
いい作品である前に、瞬間を創った作品。
たとえ何年経ったとしても、
このバンドが別の形態に形を変えた後にでも
この音は残る。
ビートルズの新譜を心待ちに出来きる喜びを
今の俺には羨ましく思うのですが、
今、聴いている、音が鳴っている、この瞬間が後に
羨ましく思われる日が来るのでしょう。
だからこそ
今を、その瞬間を楽しみたい。
後で振り返ったんじゃ、つまらないし、もったいないさ。
ほら、
彼らだってひょっとしたら
今の音楽を羨ましく思っているかも、ね?