『いつか、ああなろうと思ったものから、かけ離れて、
今は僕でいられるようにって、本当に思うんだ。』
この詩が好きだ。
今年、いつのまにか30歳になる。
なんとも言えない気分だ。
もし、昔の自分に直接言葉をかける事が出来るなら、
もっと外に出ろと言う。
いろんなものを自分の目で見ろ、と言う。
いろんな音を自分の耳で聞け、と言う。
本当に得る必要があるのは、
自分で手に入れようとする先にあるモノ。
『ああ、こっちからの風景が、
こんなに大きいってことは、
知ってはいたけど、知らなかったんだ。
今は知ってるんだ』
10年前、
あの頃の自分が気づかずにいたことに、
今、君は気がついている。
10年経った自分にとって遅いとは思わないが、
あの時の自分が気がついていたらね。
うらやましいな。
もちろん、楽じゃないかもしれんけど、
可能性がいくらでもあるもんね。
もちろん、俺もだ。
だから
もう一度、この詩を。
『君の主人公は君だ。』